<ワイナリー様資料より>
産地:山形県 高畠町
品種:デラウェア、シャルドネ
お馴染みの方も多いかとは思いますが、デラウェアは生食用葡萄として、広く日本各地で栽培されてきた品種で
す。
私たちが、そのデラウェアでワインを仕込むのは、ワインを大きな目的のひとつとして、近隣の農家さんと葡萄
を守るというミッションを掲げているためです。
時代と共に、品種改良や流行りの変遷で、需要が大きく変わり、農家さんもそれに応じて木を伐採し、廃業する
方も多くいます。
しかしながら、日本でワインを仕込む上で、デラウェアやスチューベンという日本固有の在来的品種のポテンシ
ャルは大きいと思っております。
ヨーロッパで栽培されるワイン用品種と比べると、ワインとして仕立てることも、さまざまな理由でハードルが
高くありますが、世界に日本のワインを広く知ってもらうという意味で、日本固有の在来的品種には、ずっとこ
だわっていきたいというのが、私たちがこのワインを仕込み続ける理由です。
昨年に引き続き、普段から仲の良い武田 信宏さんのデラウエアと、その師匠でもある大野さんとのコラボレー
ションによるオレンジワインです。
ぜひ、葡萄品種の先入観をなくして、客観的な視点で、フラットに楽しんでみてください。
仕込みは、武田さんのデラウェアを、アンフォラで 45 日間醸した後にプレスして、またアンフォラに戻し、発
酵終了後に密閉して、11 ヶ月間の酸化熟成。
一方で大野さんのシャルドネも、1 ヶ月間の醸し後にプレスして、古樽にて 11 ヶ月間の酸化熟成。それぞれを、
2023 年 10 月に併せてボトリングしたあと、2 ヶ月間の瓶内熟成ののちにリリース。
現時点では、まだ少しだけ硬い気がしますが、少し寝かせてから飲んでいただけると、さらに味わいにまとまり
を見せてくれると思います。
・味わい :紅茶、洋梨、白桃、柑橘ピール
・シーン :ハレの日や大切な記念日に、レストランやご家庭で優雅にお楽しみください。
・温度帯 :15°C~19°C
・グラス :大きめのブルゴーニュグラスや、中程度のチューリップグラス
・お料理 :日本料理、台湾料理、点心、中国料理やエスニックなど
・飲み頃 :今~2030 年ごろ
・飲みきり:抜栓から 1 ヶ月
※上記はリリース時点での一例です。皆様の想像を膨らませながら、思い思いに楽しんでいただければ幸いです。
<フジマルスタッフ訪問記>
2023年9月19日・アルフィオーレさんの収穫祭に参加させて頂きました!
標高 420m にある見晴らしのいい畑には、南にある蔵王から降りてくる風が心地よく吹き通ります。土壌の良さもあり、大
雨が降っても水溜りにならないという恵まれた場所。
アルフィオーレさんの自社畑で栽培されている品種は 23 種に及ぶそう。先ずは樹齢 4 年のピノグリージョから。まだ樹は
細いものの、甘い粒を実らせています。途中雷と通雨に遭ったものの増設中のレインカットのおかげで作業は滞ることな
く、甲斐ノワール、山ソーヴィニョンと、あっと言う間に収穫はコンプリート!
ランチの後は、アルフィオーレさんのワイナリーへ。小学校の校舎を改築し利用されています。
温度管理はしない(という
か広くてできない)発酵樽が並ぶのは体育館!校歌の歌詞が書いてある木彫りの板とか舞台とかめっちゃ懐かしい。
代表・目黒さんがおっしゃるには、良いワインを作るための一番は素材。
それを生かすには毎日葡萄の顔を見て声を聞いて、素直にその子達が一番個性を発揮できるように手を貸してあげる
だけ。葡萄を譲ってくださる契約農家さんに恥じない扱いをしたいとのこと。一貫して、葡萄と人への愛に溢れていた目黒
さん始めアルフィオーレの皆様でした。
★Fattoria AL FIORE
アルフィオーレは、多様な生き物がすんでいる自然豊かな宮城県川崎町で農と食を軸に集 まる人々をサポートし、活躍する場を育みます。
畑を耕し、学びの場を提供し、料理をみなでつくり、みなで食べ、マーケットで人々と集い、 ここで感じたことをメディアとして発信する。
すべてがアルフィオーレの活動です。
実験することを恐れず、夢を描き、未知のことを耕していく。
宇宙の中の地球に暮らす生命の循環を感じながら農と食に携わっていく喜びを共有する。
そんな仲間が集うコミュニティを創造しています。