<輸入元様資料より>
樹齢50年以上のブドウを購入。柔らかく繊細な色調。オレンジやバラのアロマを漂わせ、フルーツ味もたっぷり。
<輸入元様資料より>
2014年に折半耕作解消 ドメーヌの新時代が幕開けする
ドメーヌの将来を託されたロマン・リニエが2004年に他界して以降、老匠ユベール・リニエが引退を撤回して奮起し、ビショで働いていたもうひとりの息子ローランもドメーヌに戻り、ドメーヌ・ユベール・リニエの新時代が始まろうとしている。
ロマン亡き後、未亡人でアメリカ出身のケレンが、ドメーヌの畑を折半耕作し始めたためユベール・リニエ本人は収穫の3分の1しか受け取れず、買いブドウによるネゴシアン・ビジネスも平行させることで需要に応えるしか手だてがなかった。この折半耕作の契約も2014年には解消される見通しである。
かつてはリッチで凝縮感が高く、新樽の香りも強かったユベール・リニエのワインだが、故ロマンがスタイルを微調整し、バランスのよいものに仕上げてからというもの、昔のユベール・リニエを支持していたアメリカ市場だけでなく、世界的に高い評価を受けるようになっていた。ロマンが他界し、ユベールが現場に返り咲いてもスタイルを過去に戻すことはせず、バランス重視の姿勢を堅持しているのは、あまりに早くこの世を去った息子へのオマージュだろう。
特級クロ・ド・ラ・ロッシュとジュヴレ・シャンベルタン1級のオー・コンボットの一部はすでに返還され、栽培から本家の手によって造られるようになっている。またポマールやニュイ・サン・ジョルジュに新しい畑を手に入れ、ポートフォリオは充実中。これに折半耕作中の畑が戻れば、ドメーヌ・ユベール・リニエの完全復活となる。その日がじつに待ち遠しい。