産地:オーストリア 品種:ブラウアー・ヴィルトバッハー
《以下、インポーター様資料より》
クリスティアン・ライテラーは、オーストリアのヴェストシュタイヤーマーク南部ヴィースでトップクラスのシルヒャーとゼクトを生産する人物として有名です。シルヒャーは、オーストリアのヴェストシュタイヤーマーク(西シュタイヤーマルク)で栽培されるブラウアー・ヴィルトバッハーというブドウ品種から造られたロゼワインの総称で、この地域でしか作られない珍しいロゼワインです。ライテラーワイナリーは、オーストリアのスパークリングワインのリーディングプロデューサーでもあります。
クリスティアン・ライテラーのシルヒャー・フリザンテは、ただのスパークリングではなく、ロゼのセッコでもありません。彼は彼オリジナルのスパークリングワインを西オーストリアで造った人物です。彼はブドウの熟成を待ち、できる限り収穫を遅め、ワインの残糖は7g/l。これがこの品種の特徴でもある鋭い酸を和らげ、オレンジ色の輝きとサーモンカラーの調和がとれたロゼができあがります。
<味わい>
フレッシュな果実味にあふれた爽快な味わい。甘く熟したストロベリーやブラックカラントの繊細な香り。ジューシーな果実とキメの細かな泡が、さらに生き生きとしたフレッシュ感をもたらします。
<栽培&醸造>
複数畑からの最初の収穫ブドウから造られています。
色と風味の抽出のためのコールドマセレーションは、除梗し、極軽く破砕後、プレス機の中で8℃以下に保ちます。果実の状態により、10-15時間、最長で20時間行います。ベースワイン、二次発酵ともにステンレスタンクで行われています。
<フード・ペアリング>
理想的なアペリティフ!魚や野菜、白身の肉、ハムやサラミ、モッツァレラチーズ、クリームチーズ、カルパッチョとの相性もよい。色合いも綺麗で、お花見やハイキングなどのお供にもよさそう。
【生産者のご紹介】《インポーター様資料より》
「ワイン造りは情熱から、品質は確信から」をモットーに、品質本位のシルヒャーとシルヒャー・ゼクトで急成長するクリスティアン・ライテラーが、ヴェストシュタイヤーマーク、ヴィースの実家(ワイン生産者ではなかった)でワインを造り始めたのは、ほんの15歳のとき。以来15年で生産量を50haの規模にまで伸ばし、操業20年を待たず、現在自己所有畑50ha、生産量70ha分とヴェストシュタイヤーマーク最大のワイン生産者となった、努力の人です。人里離れた450mの高地で、17世紀に建てられた豪農の邸宅を美しくメンテナンスした住居兼ワインナリーに住み、全世界を見渡して、最も興味深いロゼワインを造っています。
生産量の9割はブラウアー・ヴィルトバッハー種によるシルヒャーとシルヒャーのスパークリングワイン。1割を占める白には、ヴァイスブルグンダー、ムスカテラー、シュタイラー・キュヴェ(ソーヴィニヨン・ブラン&ヴァイスブルグンダー)、ソーヴィニヨン・ブランがあります。
メインの片方の柱はシルヒャーで、クラシークと単一畑ものの2つのラインナップが存在します。複数畑のブレンドブドウから造るシルヒャー・クラシークは、ハッと息を飲む緊張感に溢れる酸とスキっと爽快な果実味が特徴。一方、ランベアグ、リーマーベアク、エンゲルヴァインガルテン各単一畑ものについては、一定の樹齢に達したブドウを厳しく収量制限し、完熟させてから収穫。天然酵母で自然発酵させることで、各畑ごとに異なるテロワールの違いをワインの味わいに封じ込めることに成功しています。
単一畑ものの中でも、特に40年以上の古木から造るエンゲルヴァインガルテンは、ファイン・ワインとしてのシルヒャーの可能性を拓くワインで、シスト&小石土壌由来の弾けるミネラルと力強いベリーの果実味が特徴。一方、石灰を多く含むローム土壌のリーマーベアクは、円やかで滑らかなベリー風味と透明感のあるミネラルで、両者のテロワールの対比が楽しめます。
もう一方の柱であるシルヒャー・スパークリングは、手軽でチャーミングな果実味のフリッツァンテ、ゼクト(以上タンクによる2次発酵)、R&Rの3種があります。R&Rは、スゥドティロールのゼクトの名手セップ・ライテラー(Sepp Reiterer)氏とのコラボによる、瓶内熟成24か月のフラッグシップ・ゼクト。半分を占めるブラウアー・ヴィルトバッハーのベースワインをクリティアンが提供し、ゼクトとして瓶詰まで手掛けるのはセップ・ライテラー。
畑におけるスタイルに合わせた収量制限と収穫時期の的確な見極め、収穫時とプレス前の厳密な選果とプレス待ち果実の厳格な温度管理、ブドウの状態に合わせた発酵前果皮マセレーションの長さの見極め等、品質の高いシルヒャー造りのための揺るぎない手法をライテラーは確立しています。同じブドウ品種を同じ場所で育てたとしても、彼のような完璧なスタイルのシルヒャーになかなか出会えないのは、ワインになる前となる間の連続したステップが、彼独特のものだからです。10年以上かけて探しもとめてきた彼らしいシルヒャーの表現方法。そして、今でも探求し続けている表現方法。シルヒャーをより美しく研磨するためのステップは、一つとして飛び越えたり、逆にすることはできません。
現在、発酵、熟成はすべてステンレスタンクで行っています。