シャルドネ100%
<ソムリエ河端よりご紹介>
生産者のルイック・マッソンと奥様のオレリー・バラご夫妻とは昨年10月の来日ツアーの際に初めてお会いしました。
昼は試飲会とセミナー、夜は弊社の東心斎橋店のレストランにてご夫妻をおきしての懇親会を開催し色々とお話を聞かせて頂きました。
今回ご紹介するアイテムは彼らがワイナリーを構えるコート・ド・セザンヌの特徴である石灰質土壌にマッチしたシャルドネ 100%のブラン・ド・ブラン。この土地のテロワールの個性を感じるのに最適なアイテムかと思います。
豊かで美しい酸味が食欲を促進させ軽やかでエレガントなタッチがそう感じさせるのかもしれませんが、彼等のシャンパーニュは飲めば飲むほど、お腹が減ってくる不思議な『腹減りシャンパーニュ』
お二人とも食べるのが大好きで美味しい!美味しい!っとバクバク食べてくれてたのが印象的でした。
本当にチャーミングで笑顔が素敵で穏やかなご夫妻なんですが、シャンパーニュの話になると眼光鋭く自分たちの信念を熱く語ってくれました。
『ノンヴィンテージでもすべて単一収穫年』
『ロゼシャンパーニュはピノノワール 100%』
『テロワールの個性をそのまま味わいに』
『デゴルジュマン時に不凍液は使用しない』
少しでも美味しい物を造りたい、そして飲んでもらいたいというご夫妻の真摯な姿勢や想いが感じられました。
【テイスティングコメント】
色調は淡いイエロー。クリーミーで細かい泡感。
香りは白い花、和柑橘、青リンゴ、ホエイ、ほんのりメントール。
日向夏のような果実味と酸味、マイヤーレモンの皮のような甘みを伴う軽やかな苦さのドライフィニッシュ。
フレッシュ感だけではない深みを感じさせる味わいです。
飲用適温は 8°C~10°Cくらいが良いかと思います。
おすすめのグラスの形状は、卵型のシャンパーニュグラスや、白ワイングラスです。華やかな香りや果実味を引き出してくれます。
液温が上がってくると、柑橘系のニュアンスから洋梨などの甘みを感じるフルーツ感に変化していきます。
島之内フジマル醸造所のレストランではスターターの『泉州水茄子のマリネ ヨーグルトソース スマック風味』に合わせてオススメしております。
水茄子の瑞々しい質感、ヨーグルトの乳酸のニュアンス、スマックの酸味が、ワインの構成要素にも感じられ口中での親和性が高く、
味わいのバランス感は同じままに、お互いがより複雑に感じてもらえるかと思います。
その他、シャンパーニュの口の中ではじける質感とサクサクとした衣の食感も愉しい天ぷらもオススメです。
特に甲殻類や白身魚、山菜など、塩や酢橘などを搾って食べる食材との相性が良く、シャンパーニュの美しい酸味が繊細な天ぷらをより一層引き立ててくれると思います。
島之内フジマル醸造所
店長 河端 浩史
<輸入元様資料より>
「"バラ・マッソン"は、まさにテロワールをダイレクトに表現する
シャンパーニュ生産者だ!」
補糖をする必要のない位十分にぶどうを熟させ収穫。時間を掛け優しく圧搾。発酵はステンレスと樽を使用し、澱と共に9か月熟成。フィルターには掛けず瓶詰めし2年瓶熟。デゴルジュマンは1本づつ手で行い、ドザージュは、ゼロ。3か月以上落ち着かせて味わいがよく馴染むようにしている。
キュヴェ名は”チョークの花”の意。フレッシュで、とてもエレガントな味わい。でエレガント