【フジマルスタッフより】
先日、スロボドネのワインメーカー、ミショル氏が来場された試飲会に参加し改めてテイスティングしました。
ワインのテイスティングもさることながら、ご本人と実際に言葉を交わすことで、彼の純朴な人柄、その語り
方からワイン造りへの強い想いがひしひしと伝わってきました。
その想いの源泉にはソ連時代の抑圧、荒廃した故郷に対する忸怩たる想いがあるのだと感じました。
そのような状況からスロバキアのテロワールの表現を追求した先にあった自然な造りの試行錯誤によって不死鳥のごとく復活した、ワインはとても優しく慈味深いものでした。
常に進化し続けるスロボドネのワインを是非お試し下さい!
産地:スロバキア / 小カルパチア
品種:ソーヴィニヨンブラン、リースリング、トラミネール
*フジマルスタッフ青木コメント*
フローラルな香りが印象的で、ほんのりとしてベジタルなニュアンス、のびやかな酸味がエレガントな 1 本。
【輸入元様資料より:ワインについて】
パルティザン・クリュに白が新登場!
‘18 はとてもよいぶどうが収穫できたことから、各品種の最もよいぶどうを選りすぐって醸造。
ドメーヌに自生する木から特別に作った樽で、品種ごとに 2 年間長期熟成させた。
ブレンドについてはとても長い間スロボドネを表現するに最も相応しく、最高の味わいへと昇華する為思考と
研究を重ねた。
【輸入元様資料より:ワイナリーについて】
★スロボドネ ヴィナルストヴォ(スロヴァキア / 小カルパチア)
スロバキアに於けるワイン造りの歴史は、2000 年前にも遡るという。
このワイナリー、スロボドネは、先祖が 1912 年にゼミアンスケ・サディの土地を買い、農場をひらいたのが
始まり。
ぶどうの他にも森林もあり、小麦や大麦、タバコなどを 300ha の土地で栽培していた。当時は、ヨーロッパで
最大のタバコ乾燥場を持つほどだった。
1920-30 年代にはワインもかなり生産し、現在のチェコ共和国の首都プラハでかなり飲まれており、”3 人のボ
クサーへ”Vers les Trois Boxeurs というブランドはかなり有名だった。
第 2 次世界大戦時、共産主義者によりこの農園は接収されてしまい、以降廃れてしまった。
祖母が古い醸造所で昔書かれた農場の資料を発見したのを機に、1992 年両親は廃墟のように廃れたこの農場
を復元することを決意した。
1995 年、ようやく荒廃したぶどう畑の再興に着手し、2010 年には初めて自分たちのワインを市場にリリース
するに至った。
彼らの目的は、スロボドネを昔のように再興し、ゼミアンスケ・サディの土地の特徴を表現する高品質なワイ
ンを造ることだ。
土地の特徴を表現する手法として、自然と白ぶどうを醸すオレンジワインやぶどうの植わる土から造ったアン
フォラを用いた醸造が生まれた。
オレンジワインと赤ワインの醸造には亜硫酸を一切使用せず、瓶詰め時に少量添加するのみ。
彼らの昔の栄光を取り戻すワイン造りはまだ始まったばかりにすぎず、今後さらに素晴らしいワインを生み出
してくれるに違いない!