【輸入元様資料より】
ワインについて:Gris2022
Hawke's BayのEskdale【エスクデール】産のPinot Gris。
ティナハ(スペイン産アンフォラ)で15日間のスキンコンタクトを含めた発酵と熟成。過去30日続けていたマセラシオンを半分とし、より軽快な味わいへと変わっています。ピンクを帯びたオレンジのキュートなルックス。渋みと旨味はよりバランスが取れた味わいに。
ミネラルの骨格がシャープで口に含んだ際のアタックはかなりライトでキュート。リンゴと洋ナシ、ジンジャーのアロマが重なりチャイを水出しした様なエキゾチックなノートがあります。
ワイナリーについて:日本への輸入を開始して今回で3ビンテージ目となるAmy Farnsworth【エイミー ファーンズワース】のAmoise【アムワーズ】。
エイミー ファーンズワース。
カナダ人の父とニュージーランド人の母を持つ彼女はバンクーバー近郊で生まれ育ち、弁護士を目指す為に犯
罪学を専攻したインテリジェンス溢れる才女。
在学中にアルバイトしたレストランでワインに目覚め、J.J.Prum の Wehlener Sonnenuhr Auslese をこよなく愛
する様なったそうです(ちなみにワインを飲み始めたきっかけは Wolf Blass の Cabernet Sauvignon Yellow
Label!)。
いつしか犯罪学への情熱は WSET へと切り替わり、ディプロマを取得する頃には社会人となりカナダで最もエ
キサイティングなポートフォリオを誇るインポーター、Liquid Art で働く様になっていました。
営業の仕事を皮切りに、マーケティングの仕事に就いた頃にビオディナミに関する勉強をスタート。
いつしかワインを作る事が夢へと切り替わっていたとの事。
未だブドウ畑に足を踏み入れた事さえ無いというのにアカデミックな理論を全て学習してしまっていたと言い
ます。
Liquid Farm を退社後の 2009 年、Amy はかねてからの夢であった畑仕事の為、ビオディナミを実践しているワ
イナリーを探しました。
結果、母の故郷であるニュージーランドの Felton Road で働き始めます。
収穫からの小間使いとしてスタート、1 年間をフルに働き、やがて醸造家となる事を決意。
ブルゴーニュに移り住み、ボーヌで栽培学と醸造学を学び始めます(本当彼女は決意と行動の人なんですね)。
全ての課程を終えた彼女は、「旅と収穫と醸造」の冒険をスタートする事になります。
ブルゴーニュやバローロを転々とした後に Crozes Hermitage の Alain Graillot に師事。
2017 年に帰国後は Hawke's Bay の Peritua Winery でアシスタント ワインメーカーとして働く頃には、自分のワ
インを作りたいという気持ちが確固なるものとなっていたそうです。
2017 年という、フルーツの質が劇的に低下してしまった試練のビンテージは敢えてスキップ、2018 年に念願の
オーガニックフルーツを手に入れ彼女自身のワイン作りがスタートしました。
Hawke's Bay は慣行農法が横行する非常にコンベンショナルな土地。
無農薬で栽培されるブドウ畑を見つける為にかなりの時間を費やしたと言います。かくしてスタートした Amy
のブティックコンセプト。
Amoise は Amy が子供の頃に呼ばれていたニックネーム。
アメリカ文化とフランスの文化が入り混じるバンクーバーらしい、素敵な背景があるワイナリー名となりまし
た。